調査員のＴです。
新型コロナウイルスの影響によって日本経済に大きな打撃を与えている昨今、
私たち探偵業者も例外ではありません。
ただ、そんな中でも以前から継続して依頼を受けている調査や、
飛び込みの問い合わせを少なからず頂いております。
ゴールデンウィークの某日、緊急事態宣言が出され、【３密】を避ける動きが重要とされる中、我々調査員は愛知県某所のラブホテルを張り込んでいました。
暫くするとホテルより中年男女のカップルが出てきて、そそくさと1台の車両に乗車しました。
そうです。今回の不貞調査の対象者とその相手女性です。
そのまま車両は20キロほど走行し、某公園の駐車場に入りました。
日本庭園のある落ち着いた雰囲気の公園で、その日はマスクを着けて園内を散歩する家族や、
他人との距離をとりながらもランニングを楽しむ青年等がちらほらとみられました。
そんな公園の駐車場に停まった車両の運転席からは、対象者が周囲を見回しています。
その目にのどかな公園の風景は映っておらず、誰かに見られていないかと警戒するような鋭い目つきでした。
そのまま数分後、どうやら”安全”と感じたのか、助手席から女性が降りて軽く手を振り、車両は発進します。
女性は同じく公園の駐車場に停まっていた車両で公園を出たところで本日の調査を終了しました。
世間では外出自粛が呼びかけられ、一人ひとりが適切な行動をとるよう国民が一丸となって協力している中に白昼堂々と行われた不貞行為は、怒りを通り越して呆れてしまいましたが皆様はいかがでしたでしょうか。
このような良識を欠いた人間がいるからこそ、我々の仕事にもやりがいが出てくるのですが、
今回ばかりは複雑な気持ちになってしまいました。
緊急事態宣言も延長され、まだまだ気を抜けない日々が続きますが、もうひと踏ん張りがんばりましょう。
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