~私たち調査員も御主人の後を追い、彼と同じ飛行機に乗り込みました。
到着まで1時間半、空港からの行動パターンが読めず少々不安を覚えましたが、やれるだけの事はやろうという気持ちでシートに座りながら作戦会議を行います。~
前回の続きです。
私たちは飛行機が空港に到着し、降機する対象者を追いました。
空港からはタクシー移動や相手女性の出迎えなどのパターンを想定していましたが、対象者は地下鉄の改札口を通っての電車移動でした。
他の移動手段より見失う確率は低い電車に乗ってくれたので少しほっとしつつ、改札を通過し対象者と同じ車両に乗り込みます。
4駅ほど進んだ駅で下車し、蕎麦屋に入りました。
GoogleMapによると割と人気店とのことで、傍目には一人旅を満喫しているなぁという印象でした。
入ってから30分はかかるかなと思った矢先、10分前後で出てきて少しヒヤリとしました。
そして再度電車に乗り、今度は2駅で下車。
事前情報で頂いていたホテルの最寄り駅でした。
対象者は駅を出ると、通りから少し身を乗り出して手を挙げました。
タクシーでした。
私たちも急いでタクシーを探しましたが、その駅はロータリーも無い小さな駅で、後に続くタクシーは拾えず、残念ながら見失ってしまいました。
ただ、進行方向も情報のホテルの方面だったので、そのホテルに急行することにしました。
ホテルに到着し、フロントを探すも対象者はおらず、もし来ていたらチェックインは済ませて中に入ってしまっているな等と思いながら、フロントのソファで張り込み開始。
30分後、ホテルに対象者が現れました。
手にはアルコール類が入ったコンビニ袋を持っています。
そのまま一人でエレベーターに乗ったのを確認し、フロントで張り込みを継続。
4時間後、深い時間となり、以降の出入りは無いだろうと見做し、調査解除。
本日の行動を見る限りは普通の一人旅でしたが、まだ気は抜けません。
次回はこの翌日、「調査2日目」に続きます。